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アニメも良いぞ!『GATE 自衛隊 かの地にて、斯く戦えり』より [お薦め]

昨年夏から放送されているアニメですが、年明けから2ndシーズンが始まりました。ノンビリした場面と派手な戦闘場面のバランスも良く見どころ満載のアニメですが、第20、21話は特に素晴らしく・・・泣けました・・・ので上げておきましょう。(笑)

第20話と21話冒頭のストーリーは・・・

『皇帝の不在の隙に権力を掌握したゾルザルは、意に沿わない者への弾圧を始めた。『皇帝の主権および権威を擁護回復するための委員部会』による恐怖政治を合法化するオプリーチニナ特別法が発布され、講和派の議員たちが次々と逮捕されていく。一方講和派の重鎮であるカーゼル侯爵はテュエリ家に避難していたが、委員部に見つかりテュエリ家の娘のシェリーと共に脱出。シェリーは慕っている菅原を頼って、外国協定に守られた翡翠宮へと向かう。』(~公式HP)

 自ら屋敷に火を放って追っ手を食い止めた誇り高き両親・・・・その思いを胸にカーゼル侯爵と逃亡する12歳の少女シェリーが実に聡明で驚かされる!食べ物を手に入れる為、宝としていた真珠を使うがその際の見事な受け答えに感服した相手から逃げる手立てを得る。潜んでいた深夜の宿では、「子供」にも関わらず侯爵に対して「仇討ちの為の亡命」の決意を告げる。とんでもないことを口にしながらニッコリとほほ笑む少女・・・末恐ろしい度量ではありませんか?(汗)

 翡翠宮にたどり着いた二人。目の前の芝生を踏めば良いと分かっていても国家の壁は厚く、日本人外交官「菅原」に縋ろうとしたが、日本政府の「建て前」を口にして姿を見せない。そこに迫った敵が、シェリーに手を掛けたとき・・・・!

次は21話から。

「人」として動いた菅原だったが、その結果は目の前で繰り広げられる流血の惨状・・・。ひるむ彼の横で少女シェリーが口にした言葉は・・・「私は見ます!」

 「私はこうなることを承知してここに参ったのです。ですから・・・私は私の為に死んでいく方々から・・・目を背けることはできません・・・」

それを聞いた菅原も応える。

「 今更ながら気づいたのさ。自分がしたことが何を生んだのかを・・・。手を出さなければ、君を見捨てたことを後悔しただろう。俺はそれを拒絶し、君の命を救うため、この戦いを引き起こしたんだ・・・。この犠牲を生んだのは、俺の罪だ・・・。」

その言葉を聞いてカーゼル侯爵は諭す・・・。

「どちらを選んでも、君がいづれかの罪を背負ったことに変わりはあるまい。戦いから目を背けて恥辱を選ぶものは、いずれ 「戦い」と「恥辱」の両方にまみれるだろう。人にできるのは・・・自らが納得できる「罪」を選ぶことだけだ・・・」

自らの行いの結果を見届けろ・・・とはよく言われることです。特に、上に立つものの言動は大きな犠牲につながることもある。貴族、政治家、役人、軍人・・・。その地位に伴う責任と義務を常に意識している者のみが、その存在を許されるという事実。

ヨーロッパ貴族は単なる特権階級ではなく、いざと言うときは真っ先にその身を国と民衆の為に捧げるのだという話を聞いたことがありますが、シェリーや侯爵の言葉からはそんな誇り高き「矜持」が感じられます。また、聞けば分かりますが、全ての場面で、シェリーは自ら考えて行動しています。大人の考えを真似するのではなく、その場の状況に応じて臨機応変・・・このシリーズ中でも最も一途で・・・魅力的なキャラクターは無条件で応援したくなりますね。

場面にあったBGMも素晴らしい・・・派手さはなくても実に効果的・・・。

あえて言えば自衛隊が主人公のこのアニメですが、あの組織は紛れもなく世界有数の「軍隊」です。

ひたすらに表面的な平和のために「恥辱」を選ぶか、それとも誇りをもって「戦い」を選ぶか・・・?現代日本の重要テーマも描かれているこのアニメ・・・単なるエンタメでは済みません・・・。

あなたは・・・「罪」を・・・背負えますか・・・?

それぞれの立場で観ていただきたい・・・。[雪]


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